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SEOの効果を計るための指標 ��キーワード別CVR

 

SEOの効果を計るための指標その3　キーワード別CVR

ここまで数回に分けて｢SEOで上位表示された後に行う効果検証の方法｣についてお話してきましたが、今回が最後の指標になります。

3つ目の指標は、CVR(コンバージョンレート)です。
CVRとは、対象となるウェブサイトが｢ゴール｣として設定しているアクション(コンバージョン)が起きた数が全体に占める確率のことで、ウェブに限らず、営業指数の核となる数値です。

一般的に、CVRが高いサイトほど｢いいサイト｣とされます。ただ、広告代理店などでお客様間のCVRの平均値を元に、特定のお客様のCVRを｢高いですね｣や｢低いですね｣と判断するケースがありますが、これは間違いです。

CVRは、取り扱う商品やその価格によって大きく変動する数値です。
例えば、100円ショップのウェブサイトと、高級別荘販売のウェブサイトがあったとします。両サイトともコンバージョンに該当するものが｢購買｣だとして、両サイトに訪れるユーザーが月間で同じ数だとすると、どちらのサイトのCVRが高いと思いますか？

高級別荘販売サイトと答える人はいないでしょう。
(よほどいい別荘を高ブランドで販売している場合は違うかもしれませんが・・・)
やはり、100円ショップの方がCVRが高くなると思います。

では、上記と全く同じケースで、高級販売別荘のコンバージョンを｢資料請求｣に設定した場合ではどうでしょうか？

微妙ですね。
同じアクセス数ならひょっとして高級別荘販売サイトのコンバージョンの方が高くなる可能性もあります。
この場合、別荘の価格、ロケーション、ブランドなどがコンバージョンを左右する指標になります。

まとめると、上記の2つのサイトのCVRを比較するときには、次の要素が欠かせないことが分かります。
１．コンバージョン設定している種類(購買、資料請求など)
２．アクセス数
３．商品の種類
４．商品価格
５．会社(商品)ブランド

つまり、CVRはその数値だけで比較するものではなく、上記の数値を元に検証する必要がある数値なのです。ただし、CVRにはもう一つの比較の仕方があり、実はこちらの比較の方法が一般的でロジカルなものなのです。

アクセスキーワードCVR比較

自分のウェブサイトにいったいどれだけのキーワードでユーザーがアクセスしてきているかご存知ですか？

アクセス解析を設定している人ならアクセスキーワード一覧を見れば簡単に分かりますが、一般的には1ヶ月間で数百〜数千キーワードほどのアクセスキーワードがあります。
｢そんなにあったら、すごい数のアクセスになるので、そんなことはありえない！｣と思う方がいるかもしれませんが、実はアクセスキーワードの多くは、月に1回〜2回しか検索されない、いわゆる｢ロングテールキーワード｣と呼ばれるものがほとんどです。そのため、数百〜数千のアクセスキーワードでも、総アクセス数はそんなに大きなものにはならないのです。

上図は、あるサイトの1ヶ月間のアクセスキーワードの｢検索回数(検索された数)｣と｢全体アクセス数の割合｣をグラフ化したものです。

ご覧のように、検索回数が100回以上のキーワードは、全体のわずか2％で、月間の検索回数が3回以下のキーワードが全体の75％も占めていることが分かります。つまり、アクセスユーザーのほとんどがロングテールキーワードでのアクセスなのです。
また、ほとんどのウェブサイトの場合、コンバージョンはこのロングテールキーワードから発生しているのです。

例えば、渋谷にあるアパレルメーカー会社が、SEO会社を探す場合、検索するキーワードとしては次のようなものが考えられます。

・ SEO
・ SEO　東京
・ SEO　渋谷
・ SEO　アパレル
・ SEO　渋谷　アパレル関係
・ SEO　実績　アパレル
・・・

他にも色々なキーワードが考えられますが、大きくは上記のようなキーワードで検索すると思われます。
一般的なキーワードの検索回数はSEOが一番多く、下に行くに従って検索回数は少なくなることが予想されます。
では、検索ユーザーのモチベーション(購買意欲)目線で見ると、どうでしょうか？
おそらく、｢ SEO　渋谷　アパレル関係｣や｢SEO　実績　アパレル｣などが最も高いモチベーションを持っているユーザーでしょう。

現代のユーザーは、すでに検索エンジンが生活の一部となり、ユーザーの検索レベルも数年前と比べると格段に上がっています。ユーザーは、自分が求めているものをいかにして早く見つけることができるキーワードは何か？を考えて検索しますので、多くのキーワードが2つ以上の組み合わせ、いわゆる｢フレーズ検索｣になります。
また、このフレーズが具体的であればあるほど、ユーザーの購買意欲は高くなりますので、ロングテールキーワードでのアクセスがコンバージョンに結び付きやすい結果となるのです。

では、具体的にどうしたら効果的にCVRを上げることができるのか？

答えは、多くのロングテールキーワードでSEOすることです！

多くのロングテールキーワードでSEOするためには、多くのコンテンツページが必要になります。多くのコンテンツを保有するウェブサイトは検索エンジンからの評価が高くなる傾向にあるため、優良なコンテンツページを作成すればするほど、そのページの評価が上がり、上位表示されやすくなります。
さらに、適切なSEOを施したページであれば、ロングテールキーワードでのアクセスも獲得でき、前回お話した直帰率を抑えたページ構成にすることで、コンバージョンにつながります。

色々なロングテールキーワードで上位表示されると、次に行うことは、｢どのキーワードのCVRが高い(低い)か？｣の検証をします。
CVRが高いキーワードのSEOを強化し、逆にCVRの低いキーワードは何が悪いのかを検証し、結果としてページ構成を変えたり、キーワードをチェンジしたりすることで、高い営業力を持つウェブサイトに成長することができます。

このように、SEOの効果を検証するためには、単に検索順位が高いか低いかで検証するのではなく、CTR(クリックスルーレート)や、直帰率、キーワードCVRなどをもとに総合的な判断を行うことが絶対に必要なことなのです。

 

 

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