HOME > SEOニュース
> SEOの効果を計るための指標 ①CTR

SEOの効果を計るための指標 ①CTR

SEOの効果を計るための指標その１　CTR

皆様、SEOしていますか？
していますよね？

では皆様、SEOの効果検証、つまりSEOで上位表示された後の効果がどれくらいサイトに影響しているかを具体的に数値で検証していますか？

このように聞かれると、ほとんどの方が具体的な検証は行っておらず、｢上位表示後になんとなく資料請求が増えた｣や｢上位表示されているけどあまり変わったように思えない｣という、｢感覚｣任せになっているのが現状です。
適切なキーワードで上位表示されると、必ずアクセス数は以前よりも増えます。アクセス数が増えているのに、以前とほとんど変わらないというのは、サイトの｢どこか｣が悪いのは明らかです。
せっかく、上位表示という壁を越えて集客に結び付けているのですから、その悪い｢どこか｣を改善すれば大きな成果につながる可能性が高くなります。しかし、多くの人が、具体的で詳細な検証を行うことなく、｢どこが悪いのか？｣と日々頭を抱えているだけです。

どうしてこのようなことが起きているのでしょうか？
簡単です。
多くの人が、｢どのように検証すればいいか｣を知らないのです！

そこで、今回は、数回に分けてSEOで上位表示された後に行う効果検証の方法について具体的に解説していきます。まず、初めは、CTR (クリックスルーレート)が行きましょう！

CTR (クリックスルーレート)とは、広義では、クリックした回数÷表示された回数(インプレッション数)で表しますが、SEOに限定して表現すると次のような式になります。

CTRは、あるキーワードで検索したときに表示される検索結果の中で、自分のサイトがどれだけクリックされているかを％(パーセント)で表す指標です。

CTRは、検索結果のどこに表示されるかで大きく変わります。
例えば、上図のように｢バーバリー　ハンカチ｣というキーワードで検索すると、通常であれば1位から順に見ていきます。つまり、一般には検索順位が高ければ高いほどCTRも高くなります。さらに、検索ユーザーの探している情報に近いと思われるタイトルであれば、検索順位が低くてもCTRが高くなる場合があります。

CTRを算出するために必要な数値として、｢キーワードアクセス数｣があります。これは、アクセス解析を設置すれば、どのキーワードでどのくらいのアクセスがあるのかは簡単に分かります。
しかし、問題は、もう一つの数値｢キーワード検索回数｣です。

キーワード検索回数とは、｢そのキーワードが世界中でどのくらい頻繁に検索されているか？｣という意味です。

そんなの分かるの？！
分かるんです！！

キーワードの検索回数を表示するサービスはいくつかありますが、今回はグーグルが提供している｢キーワードツール｣を使用します。
グーグルキーワードツール：https://adwords.google.co.jp/select/KeywordToolExternal

グーグルキーワードツールは、本来、アドワーズ広告を出す広告主のために公開されているサービスですが、キーワードツールで検索すると、任意のキーワードの検索ボリューム(検索回数)が表示されます。
この数値の信憑性には、賛否両論ですが、現在公開されている無料サービスで信頼性の最も高い検索数を表示してくれるサービスといえますので、今回はこの数値を信じて先に進みたいと思います。

さて、ここで今までのおさらいをします。

１．CTRを出したいキーワードを決定する。ただし、上位表示(1ページ目)されていることが条件。
２．アクセス解析を見て、対象キーワードのアクセス数を出す。一般的には、1ヶ月間単位で見たほうがいいので、先月の1ヶ月間のアクセス数を出す。ただし、その期間に安定して上位表示されていることが条件です。
３．グーグルのキーワードツールから、対象キーワードの先月の検索ボリュームを調べます。もし、｢該当なし｣と表示された場合は、検索ボリュームは10アクセス以下と思ってください。
４．１～３で取得した数値を元に、前述したCTRの式に入れると、対象キーワードのCTRが出ます。

どうですか？CTRは出ましたか？
多分、0.5～20.0％の数値が出たのではないでしょうか？
では、次にこの数値が平均と比べて低いのか？高いのか？を検証します。

以前、CTRと検索順位の関係について触れたことがあります。
その中で、｢2006年3月にアメリカAOLで公開された検索クエリのデータ｣というものがあり、検索順位におけるCTRの平均値を表しています。先ほど出したあなたのキーワードの先月の1ヶ月間の平均順位とCTRが、AOLの該当順位でのCTRを比べてください。

どうですか？低いですか？高いですか？

もし、高ければ現状のままでＯＫでしょう。ただし、低い場合は、タイトルや紹介文が検索ユーザーに合っていない可能性がありますので、修正が必要です。

これが、SEO効果を検証する一つ目の数値、CTRです。
次回は、CTRの次の数値、つまり、検索結果をクリックして、あなたのサイトに訪れたユーザーの行動に関する数値、｢直帰率(バウンス率)｣について解説します。

【追記】
CTRの検証を行うにあたって、いくつかの注意点がありましたので、補足します。
まず、CTRを計る際に対象とするキーワードは、汎用キーワードである必要があります。

汎用キーワードとは、｢海外旅行｣や｢美容室渋谷｣のように、一般的に広く使用されるキーワードのことです。反対に、｢株式会社○○｣のような会社名や固有名詞、サイト名などは汎用性が高くないキーワードで、このようなキーワードで検索するユーザーは、検索順位に関係なく目的のサイトが見つかるまで何ページでも見ていく傾向があるため、検索順位のCTRがあまり関係ありません。
ですから、CTRは汎用キーワードで検証する必要があります。

また、今回使用した検索ボリュームはグーグルのものですから、グーグルで上位表示されているキーワードで検証する必要があります。どうしてもヤフーでのCTRを検証したい場合は、かなりアバウトな数値になりますが、｢キーワードツールの検索ボリューム×1.6｣をヤフーの検索ボリュームとして計算することもできますが(ヤフーユーザー：グーグルユーザー＝５：３のため)、キーワードのよっても使用する検索エンジンの傾向は変わりますので、あくまでも参考値程度に考えていたほうがいいと思います。

過去の記事

SEOの効果を計るための指標 ①CTR

SEOの効果を計るための指標その１ CTR

過去の記事

SEOの効果を計るための指標その１　CTR