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> オンライン広告の無効クリック率は16%
前回のVol.58で、「リンクスパムとして報告されたURLのほぼすべてが「スパム」」について書きましたが、今回も あまり嬉しくない話題です。
クリック課金型広告の不正クリックがいまだ問題となっています。
クリック課金方広告の不正クリックは、主に、競合他社の広告を繰り返しクリックして、競合の広告費用を圧迫させる「攻撃型」と、ユーザーが誤って2重クリックするなどの誤操作がもとで引き起こされる「過失型」の2種類があります。
今回、米国Click Forensicsがオンライン広告主および広告代理店4,500社以上に対して行った調査結果によると、2008年前期の16.2%と比べると、若干ではあるが減少しているものの、以前16%と高い数値を示しています。
さらに、今回の調査では、不正クリックの28%をボットネットの不正クリックが占めています。ボットネットとは、感染したPC(パソコン)にインターネット上で広告を自動的に連打させるボットのことで、IPが分散されるため、故意かどうかを判別しにくい特徴があります。
クリック課金型広告は、検索エンジンにとって最も大きな収益源ですので、検索エンジン側も色々な対策を講じていますが、「クリック」という単純な行為だけに、機械的なものかどうかの判断が付きにくく、後手後手になっているのが現状です。
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