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【SEO実験03】 Yahoo!において、h1タグ内でのキーワード使用はSEOに効果的か?

 

Yahoo!において、h1タグ内でのキーワード使用はSEOに効果的か?

SEOにおいて、h1タグ(見出しタグ)にキーワードを入れることは、様々な書籍やウェブサイトを見れば、半ば常識のように書かれています。しかし、検索エンジンの順位アルゴリズムは日々進化している中で、本当にh1タグにキーワードを入れることが上位表示に好影響を及ぼしているのでしょうか?

今回のSEOラボでは、Yahoo!JAPANにおいて、1位から10位(1ページ目)までと、91位から100位(10ページ目)までの検索結果に表示されたウェブページ内における、h1タグに含まれるキーワードの数を検証した。

下のグラフの縦軸は、h1タグに含まれるキーワードの数を表し、横軸は、Yahoo!JAPANの順位を表しています。また、キーワード郡1から9の説明は、「SEO実験を行うにあたっての定義」をご覧ください。

 

今回の実験においては、h1がそもそもウェブページ内で1回も使用されていない可能性があり、その場合のキーワード数カウントがゼロになるため、中央値よりも平均値で見たほうが正しい検証結果が得られるものと判断します。

上記キーワード郡1〜9のグラフのキーワード数平均値を見ると、大体0.5個〜1個くらいに推移していることが分かりますが、検索エンジン順位と比較してみたときに、1位〜10位(1ページ目)と、91位〜100位(10ページ目)で、キーワード数の上昇・下降は見られません。 そのため、「h1タグにキーワードを入れることで、上位表示に好影響を及ぼす」とは言うことができないことがわかります。
つまり、質問「Yahoo!において、h1タグ内でのキーワード使用は効果的か?」に対する答えは、

答え:無関係。もし、キーワードを含めるとすると、1つまでに抑える。

ということができます。

ただし、今回の検証結果で、検索順位に関係なくh1タグに平均的に1個程度のキーワードが含まれていることが分かりました。もし、検証範囲を1000位まで拡大し、ある順位からキーワードの含有量が減るという現象が見られた場合は、少なからず、「h1タグにキーワードが含まれることが順位に影響する」ということがいえるかもしれません。(もしそうだとしても、ほとんど関係ないと言ってもいいでしょう。)

補足:
h1タグ内にキーワードを含めることが、SEOには関係がないということの結論の裏付けに、中央値の値も加味されます。中央値とは、収集した数値を最小のものから最大のものまで横一列に並べたときの真ん中の数値を指します。
例)0,0,0,0,0,0,0,0,1,1,1,2,2,2,3,5,100 の場合、中央値は1となります。
中央値は、収集した数値が多く、かつ最小値と最大値が大きくかけ離れているときに信頼性のある数値として使用されます。(平均値を使うと多くの場合、最大値に引っ張られるため、正確な数値が取れない場合があるからです。)

今回の検証実験では、中央値はキーワード郡と順位に関係なく、ゼロ(0)を示していることから、h1タグ内にキーワードが含まれている確率が低いことを示しており、平均値の値と総合的に判断しても、h1内のキーワード数が上位表示に関係しているという結果は見られませんでした。

 

本実験を行うにあたっての定義や、使用したキーワード郡については「SEO実験を行うにあたっての定義」をご確認ください。また、この実験は、2008年1月〜6月に渡って検証されたデータをもとに掲載しています。順位アルゴリズムは、日々進化していますので、この検証結果が永続的なものではないことをご了承ください。