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ページタイトルと見出しのテキストはそろえた方がいい?

 

ページタイトルと見出しのテキストはそろえた方がいい?

ユーザビリティーの向上は検索順位向上につながるか

title要素内に書かれたテキストは、検索結果画面で大きく表示されるため、魅力的な文章であればクリック率を高めることができる重要なものです。しかし、title要素に書かれているテキストは、Webページのどこにも表示されません。ユーザーはそのタイトルを見てページを表示するわけですから、ユーザビリティーの視点から、Webページ内にもタイトルの内容を強く反映した文章(キャッチコピーなど)や画像などをページ上部の目立つ位置に配置することが有効です。h1要素やh2要素など、ページ上部に配置することが多いタグをページタイトルとそろえることで、ユーザビリティーの向上を図っているWebページもあります。

検索エンジンは、こうしたユーザビリティーも評価基準にしている傾向があります。そこで、上記のようにh1要素やh2要素にページタイトルと同じテキストを設置することが順位に影響を与えるかどうかを検証しました。

title要素とh1、h2要素のテキストが一致しているかを調べる

収集したWebページ内のh1要素とh2要素にtitle要素と同じテキスト(完全一致)が含まれている確率を計測しました。なお、h1要素やh2要素が複数存在する場合は、すべてのh1要素、h2要素を対象としています。また、title要素、h1要素、h2要素がないWebページは対象外としています。

図1 h1要素とページタイトルが同じテキストを含む確率の平均値と中央値
h1要素とページタイトルが同じテキストを含む確率の平均値と中央値

平均値でも1%未満。h1要素とページタイトルが同じテキストを含むページはほとんどないことが分かる。

(※グラフ作成用データ)左上ラベル:確率 右下ラベル:順位グループ
左上ラベル:確率 右下ラベル:順位グループ

図2  h1要素とページタイトルが同じテキストを含む度数分布図
h1要素とページタイトルが同じテキストを含む度数分布図

すべての順位グループにおいて、圧倒的に不一致のWebページが多い。

(※グラフ作成用データ)左上ラベル:頻度 右下ラベル:一致・不一致
左上ラベル:頻度 右下ラベル:一致・不一致

図3 h2要素がページタイトルと同じテキストを含む確率
h2要素がページタイトルと同じテキストを含む確率

平均値で0.1%未満。比較すると、若干ではあるがh1要素の方が多い。

(※グラフ作成用データ)左上ラベル:確率 右下ラベル:順位グループ
左上ラベル:確率 右下ラベル:順位グループ

図4 h2要素がページタイトルと同じテキストを含む度数分布図
h2要素がページタイトルと同じテキストを含む度数分布図

すべての順位グループにおいて、圧倒的に不一致のWebページが多い。

(※グラフ作成用データ)左上ラベル:頻度 右下ラベル:一致・不一致
左上ラベル:頻度 右下ラベル:一致・不一致

検索順位に影響はなし。ユーザビリティー向上の効果はあり

以上の検証結果から、h1要素、h2要素がページタイトルと同じテキストを含むことは検索順位には影響しないといえます。また、h1要素、h2要素がページタイトルと同じテキストを含む確率は全体で1%未満で、非常に少ない傾向にあります。

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