HOME > SEOニュース
> ページタイトル内のキーワードは前方に記述した方がいい?
「title要素にキーワードを入れる場合、前方に設置した方がいい」と聞いたことはありませんか? 日本人が結論を最後に話すのに対して、アメリカ人は結論を最初に話すのが好きな傾向がありますが、ページタイトルの最初に重要なキーワードを設置するのは、いかにもGoogle本社のあるアメリカ的な考え方といえます。筆者も日々検索をしていて、確かにページタイトルの前方にキーワードがあるような気がしています。しかし、中にはページタイトルの中ほどや後方にキーワードが含まれているものもあり、場合によってはキーワードが含まれていないページタイトルもあります。キーワードの出現位置と検索順位は関係があるのでしょうか?
収集したWebページのtitle要素内に含まれる検索キーワードの出現位置について計測しました。収集したWebページのページタイトルのテキストを3分割して、前部、中部、後部の3つに分けた後、検索キーワードがどの位置に出現するかを計測しました。
複合キーワードの場合は、スペース(空白)で各単語(第1キーワード、第2キーワード、第3キーワード)に分け、各単語がそれぞれどの位置に出現したかを計測しました。また、各単語が複数回出現した場合は、2回目にはどの位置に出現したかもあわせて計測しています。
例)検索キーワードが「ハワイ 旅行 おすすめスポット」の場合
第1キーワード:「ハワイ」
第2キーワード:「旅行」
第3キーワード:「おすすめスポット」
図1 ページタイトルで第1キーワードが出現する位置
第1キーワードは、70%以上がページタイトルの前方に出現している。
(※グラフ作成用データ)左上ラベル:割合 右下ラベル:順位グループ
図2 ページタイトルで第2キーワードが出現する位置
第2キーワードは、50%以上がページタイトルの前方に出現している。
(※グラフ作成用データ)左上ラベル:割合 右下ラベル:順位グループ
図3 ページタイトルで第3キーワードが出現する位置
第3キーワードは、14〜30%が前方に出現している。
(※グラフ作成用データ)左上ラベル:割合 右下ラベル:順位グループ
第1キーワードが出現する位置の割合から、上位ページほど前部に第1キーワードが出現する割合が高くなり、1ページ目においては、80%が前方に出現しています。つまり、検索キーワードの第1キーワードは、ページタイトルの前方に記述するべきといえます。
第2キーワードが出現する位置の割合については、順位グループ間に有意な差は見られませんでしたが、全体的に上位のページほど前方に出現する傾向が見てとれます。また、第2キーワードにおいても出現する位置の50%は前部に出現しているため、第2キーワードもページタイトルの前方に記述ことが望ましいといえます。
第3キーワードが出現する位置の割合については、順位グループ間に有意な差は見られず、全体的にもばらけたイメージがあります。しかし、後方にキーワードが出現する割合が上位ページになるほど少なくなっていることから、やはり第3キーワードも前方寄りに記述したほうがいいことが分かります。第3キーワードは無理して前部に記述する必要はありませんが、少なくとも中部には記述した方がいいでしょう。
本書は、250キーワード×上位50ページ=1万2500ページを統計的に分析し、上位ページの特徴を解説した、おそらくSEO業界でもはじめての本です。
「なぜ、このウェブサイトが上位表示されているのか?」を客観的データに基づいて見ることがでます。
藤井慎二郎 著 (弊社Axis代表)
定価:2,499円 (本体2,380円)
発行:アスキー・メディアワークス
Amazon紹介ページへ
2012年02月28日 10:33 : Webサイトのインデックス数は多い方がいい?
2012年02月28日 10:32 : ドメインはどのくらい古い方がいい?
2012年02月28日 10:31 : Googleページランクは高い方がいい?
2012年02月27日 14:57 : ページ内の文字数は多い方がいい?
2012年02月27日 13:58 : h2要素内の文字数は多い方がいい?
2012年02月27日 13:43 : h2要素の数は多いほうがいい?
2012年02月27日 13:14 : h1要素はほかのh要素よりも上にある方がいい?
2012年02月27日 13:13 : h1要素は画像よりもテキストの方がいい?
2012年02月27日 11:43 : h1要素はbody要素の直下にある方がいい?
2012年02月27日 11:41 : h1要素内の検索キーワードは前方に配置した方がいい?