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スペルミスで誘うSEOテクニックってどう?

 

スペルミスで誘うテクニックってどう?

スペルミス、つまり誤字で入力して検索したことありませんか?
また、以前に聞いたことがあるんだけど、うる覚えのために近いと思われるキーワードで検索して苦労したことありませんか?

以前、それもかなり昔(今から7〜8年前)にスペルミスで検索してきたユーザーを獲得するために、わざと誤字でSEOするテクニックが流行りました。

例えば、ドルチェ&ガッバーナというブランドがあります。
よく知っている人であれば、「あ〜、ドルチェ&ガッバーナね」となりますが、あまりよく知らない人や、最近ドルチェ&ガッバーナを知った人であれば、「ドルチェ&ガッパーナ」(バがパ)や「ドルチェ&カッバーナ」(ガがカ)のように間違って覚えている可能性は高まります。

そのような人が検索すると、その間違ったキーワードで検索するため、なかなか目的のページを見つけることができずに苦労します。
そこで、わざとスペルミスしたキーワードでSEOすることで、誤字検索したユーザーを獲得しようとしたSEOのテクニックが誕生しました。

スペルミスでSEOすることのメリットは、競合が少ないために簡単に上位表示できてしまうことです。
ただし、いまはこのテクニックを使う人(業者)はいなくなりました。

理由は、3つあります。

一つ目は、検索エンジンがスペルミスした検索をした場合に、「もしかして:〜」と正しいキーワードを検索ユーザーにアドバイスする機能ができたことです。
この機能のおかげで、ユーザーは正しいキーワードを知ることができるだけでなく、検索エンジン側でもわざわざ正しいキーワードの検索結果も合わせて表示してくれるようになったので、ユーザーが目的のサイトを簡単に見つけることができるようになりました。

二つ目は、スペルミス検索をするユーザーの購買意欲が正しいキーワードで検索するユーザーと比べて低いということが分かったからです。
当然といえば当然ですが、スペルミスをする時点で、そのユーザーは探している商品(サービス、会社、情報)をよく知らない人が多く、そのため「すぐ買う」客の可能性は低くなります。そのようなユーザーは、色々と検索して情報を仕入れながら、正しいキーワードを覚え、最終的に違うサイトで購買するという流れが起きやすいため、最初のきっかけ作りは成功してもコンバージョンに至らないケースが多いのです。

三つ目は、スペルミスが会社の信用を落とす結果になるからです。
SEOのためにわざと誤字を使用しているとしても、それはアクセスしてきたユーザーには伝わりません。

仮に、あなたのサイトをわざと誤字でSEOしたとします。
競合が少ないために、あなたのサイトが検索エンジンで一番上に表示されていたため、スペルミス検索をした人があなたのサイトに訪れる可能性は高いでしょう。しかし 先ほども述べたように、ユーザーは最初は間違ったキーワードで覚えていても、そのうち色々なサイトを見て正しいキーワードを学習します。その際に、誤字でSEOしたあなたのサイトを覚えていたとしても、「そのサイト(会社)は自社で扱っている商品さえもよく知らないのね。」と思われるのが落ちで、別のサイトで商品を購入してしまいます。

スペルミスを誘うテクニックは、今回紹介したスペルミスだけでなく、「ひらがな」(例えば、倖田來未のように聞いたことはあるけど漢字が分からない)や「カタカナ」でSEOするテクニックもあります。
ただ、上記に書いたような誤字でのSEOは、あまりいい結果になりませんのでお勧めしません。

インターネットビジネスをする上でニッチを狙うのは戦略的にも重要ですが、方法はよく吟味する必要がありそうですね。