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キーワード選びに重要な4つの検索方法とユーザー心理

 

キーワード選びに重要な4つの検索方法とユーザー心理

SEOを行うにあたって、とても重要な要素として「キーワード選択」があります。
どんなキーワードでSEOを行い、上位表示を達成すれば最大の効果、つまりゴールアクション(資料請求や商品購入など)を発揮できるか?これは、SEOを行なう上で最大の課題であり、これができて初めてSEOの真の目的が達成されます。

キーワード選択を極力失敗しない方法として、まずは、ユーザーがキーワード検索する際の心理を知る必要があります。ユーザーが検索するという行為は、常に一定ではなく、ユーザーの検索目的により、その検索方法は大きく変わってきます。
まずは、検索にどのような種類があるかをご説明します。

1.固有名詞検索

固有名詞検索とは、特定の企業やウェブサイトを探しているときに検索する方法です。
主に、企業名やウェブサイトの名前を直接入力します。以前であれば、アドレスバーにURLを入力する方法でしたが、最近は、検索エンジンを利用して検索します。

通常、ユーザーは検索結果画面の1〜2ページ目まで位しか見ません。もし、目的のサイトが1〜2ページ目までにない場合は、キーワードにさらにキーワードを追加して絞込検索を行います。しかし、固有名詞検索の場合、検索結果画面の見方が通常検索とは異なり、目的のサイトが見つかるまで辛抱強く何ページでも見る傾向があります。
また、検索結果のクリック傾向も通常検索とは違い、常に一番上からクリックするのではなく、探しているサイト以外はクリックしないという傾向があります。

2.情報目的検索

多分、この情報目的検索が一番多く使用されている検索方法ではないでしょうか。情報目的検索とは、特定の情報や、情報の意味を調べるときなどに使用する検索方法です。

例えば、ネットサーフィンしていて、意味の分からない単語が出てきたときに、その単語で検索したり、文章を書く際の適当な言い回しが見つからない等の際に、この情報目的検索を行います。
基本的に、情報の獲得が目的であるため、情報が見つかるとそれ以上の欲求はありませんから、この検索で来たユーザーの一見率(1ページだけ見てサイトを離れるユーザー率)は高くなり、コンバージョン(成約率)も低い傾向にあります。
SEOを行う際には、情報検索に該当するキーワードは、コンバージョンにつながりにくいため、極力避けるべきです。

3.プレ行動目的検索

プレ行動目的検索とは、最終的に「この商品を購入する」や「このお店に食べに行く」、「このサービスに申し込む」ということがある程度決まっているが、購入の前に、その商品やお店、サービスの評判やカスタマーレビューを参考にしたり、他社の商品やサービスなども比較したいというときに行う検索方法です。

この検索は実に重要です。SEOでは、この検索を行うユーザーにターゲティングして行うとコンバージョンにつながり易くなります。
ユーザーは、「納得して商品を買いたい」といつも思っています。ですから、商品を購入する前に必ず他社の商品も参考にして比較検討します。その際に、自社の商品がそのユーザーの土俵に乗るか乗らないかはとても重要ですので、プレ行動目的検索で検索されるキーワードで上位表示していることが絶対条件です。

4.行動目的検索

行動目的検索は、他社の比較検討も終わり、特定の会社で商品やサービスを購入することが決定している場合に検索する方法です。また、食事をするにあたり、銀座でイタリアンを食べるところまでは確定しているが、お店が決まっていない時に「銀座 イタリアン」と検索する場合などもこれに該当します。

行動目的検索は、固有名詞検索と同じキーワードで検索されることがしばしばあります。
例えば、商品Aを購入したいユーザーが、A社とB社を比較検討して最終的に、A社で購入することが決まったとします。その際に、ユーザーは、A社の会社名やサイト名を直接入力して検索したり、商品Aを再度検索して、A社のサイトに再度行き着いて購入するなどの行動をとります。
ですから、固有名詞検索と行動目的検索は、モチベーションは全く違えども、同じキーワードで検索されるケースが多くなるのです。
ちなみに、比較検討する際に該当するサイトをブックマークする傾向がありましたが、最近はブックマークではなく、検索エンジンを使用する行動のほうが多いようです。

行動目的検索は、すでに特定の会社で商品を購入することが決まっているわけですから、それらのユーザーを確実に自社に誘導するために、会社名やサイト名などで上位表示されていることが必要です。
私もよくあるのですが、「ネットサーフィンをしていて、気に入った商品が気に入った価格で販売されているサイトがあった際に、他の会社の価格を比較検討しているうちに、どこのサイトだったかが分からなくなってしまい、覚えていたサイト名で検索しても出てこない」といったことがあります。このようなことが起こらないように、自社会社名、サイト名では最低限1ページ目に表示されている必要があります。

 

このように、検索方法にも色々な方法があり、それぞれの検索ユーザーの心理状態も方法によって変化します。自社サイトで、ターゲットユーザーにどんなアクションを取ってもらいたいか、「目的」をはっきりと定めてキーワードを選び、そのキーワードを検索する際のユーザー心理を予測しながらキーワードを確定することで、SEOの費用対効果は格段に向上します。