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SEOでよく使われるCから始まる用語

 

SEOでよく使われるCから始まる用語

SEOでは、Cから始まる用語が実に多く登場します。
例えば、CPC、 CVR、 CTR など。
今回は、SEOに関連するCから始まる用語が、ウェブ運営にどのように関わっているかを説明します。

(1) CPC ( Cost Per Click )

CPC、コスト・パー・クリック、つまり、1クリックあたりにかかったコストのことで、クリック単価とも呼びます。
リスティング広告の場合は、この指標は分かりやすいのですが、SEOの場合となるとアクセス解析と組み合わせて算出します。
SEOで、あるキーワードAのCPCを出す場合、次の式で求めることができます。
[キーワードAの月のSEO費用] ÷ [キーワードAの月のアクセス数]

ただしSEOの場合は、キーワードAで強化すると、キーワードA+αのキーワードでもヒットする可能性が高くなるため、正確なCPCを求める場合は、「キーワードA+α」もアクセス数に含めて計算する必要があります。
式だけで見ると、特に思わないのですが、これに実際の数値を入れると、途端に生々しくなります。
例えば、キーワードAの毎月のSEO料金が3万円とし、そのキーワードAと+αのアクセス数が月間で50アクセスとすると、キーワードAのCPCは、600円となります。

「月にかかる費用が3万円」と、「1クリックが600円」とでは、どちらが生々しいですか?
私は、後者の方が生々しく感じます。
ウェブビジネスで、正確に費用対効果を計測するためには、どんぶり勘定ではなく、自分が生々しいと思える単位まで落とすことが大事です。「月にかかる費用が3万円」と「1クリックが600円」とでは担当者の経費感覚が変わってきますし、後者のほうがより1クリックを大事にします。

(2) CVR ( Conversion Rate )

CVR、コンバージョン・レートとは、資料請求や購買などのサイト上でのゴールと設定している1アクションあたりにかかったコストのことです。
CVRは、多くの場合、サイト単位で算出しています。なぜなら、サイト運営者は自社のウェブサイトにユーザーを誘導するために、TVCMやチラシ広告、リスティング広告やSEOなど、様々な集客を行いますが、その場合、各集客手段ごとに検証できる設定を行っていないからです。ですから、ウェブサイト全体に対して、集客にかかった全費用と、サイトからの売上(アクション)を比較してCVRを出している企業がほとんどです。 しかし、本来CVRは、集客手段ごとに測定する必要があります。

SEOのみに特化してCVRを出すためには、次の式で求めることができます。
[ SEOの費用全部 ]÷[SEOで集客したユーザーに限ったアクション数]

上記検証を行うために、チラシ広告などの他のアクセス(ノイズ)を省く工夫が必要になります。一般的には、チラシ広告を打つ場合には、専用のランディングページを作り、ノイズが入らないようにします。また、リスティング広告の場合は、アクセスにパラメータが付くようにして、通常のアクセスと混同しないように設定します。
このように最初から住み分け設定することで、SEOのみのCVRが取れるだけでなく、チラシ広告だけの誘導効果検証や、リスティング広告の効果検証も合わせて行うことができるので、集客媒体ごとの効果を詳細に掴むことができます。

(3) CTR ( Click Through Rate)

CTR、クリック・スルー・レート、つまり、検索エンジンの検索結果などからユーザーがクリックしてウェブページ内に入ってきた数の割合のことです。
CTRは、多くの場合、検索順位に比例しますが、タイトルの付け方や、スニペット(紹介文)の工夫次第で、ある程度(場合によっては驚異的に)あげることができます。

上位表示されても、クリックしてくれないことには意味がありません。
常に1ページ目に表示されているのに、キーワードの人気度の割りにアクセス数が少ない場合、次の2つのことが考えられます。
1.キーワードが検索ユーザーにマッチしていない。
2.タイトルやスニペットが魅力的ではない。

1は例えば、佐賀県にある小さな温泉旅館の人が、「九州旅行」というキーワードでSEOした場合、検索ユーザーは多いが、「佐賀」と「温泉」という条件を皆が満たしているとは考えられません。ですから、例え1ページ目に表示されていたとしても、タイトルを見て佐賀、温泉に興味がないユーザーはクリックしません。この場合、SEOのキーワード選定から見直す必要があります。(佐賀の方、すいません・・・悪気はありません。)

2に関しては、修正次第でアクセスの改善は可能です。
例えば、「九州旅行」というキーワードで検索したときに、次の2つのページが表示されたとすると、皆さんはどちらのサイトをクリックしますか?
A.九州旅行専門の9ナビ!定番旅行から穴場旅行まで情報満載!
B.九州旅行の難波ツーリスト

わかりますよね?
お客様から、タイトルに企業名を入れたほうがいいのか、入れないほうがいいのかというご質問を受けることがあります。書籍やウェブ上のコラムでは、「大企業ならいざ知らず、全国的な知名度がない企業名をタイトルに入れても意味がないので、入れないほうがいい。」や、「企業名を入れるくらいなら、キーワードを適切に配置したほうがいい。」というのをよく目にしますが、私は、企業名はタイトルが長くなり過ぎない程度なら入れたほうがいいと思います。

ユーザーが、検索結果をクリックして、貴方のサイトに訪れたとき、タイトルに貴方の企業名が記載されていることで、ユーザーの記憶に残る可能性が高まります。それだけでもブランディングになります。 また、後日そのユーザーが再度サイトを訪れようとしたときに、検索したキーワードを忘れることがよくあります。そんな時、貴方の企業名が記憶に残っているだけで、企業名でアプローチすることができます。
また、これは主観ですが、サイト名や企業名はタイトルに入っているだけで、結構覚えているものです。

 

このように、SEOを検証する際に、検証の指標となる数値は色々とあります。
SEOやリスティング広告を行った後に、何の設定も検証もなく、単に「売上が上がらないから」という理由だけで止めてしまっては、何度やっても同じことの繰り返しです。
「何」が、「どのように」悪かったのか(良かったのか)を十分に検証することで、正しい費用対効果測定を行うことができます。