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7月28日、新検索エンジンCuil(クールと読む)のサービスが開始されました。
Cuilは、グーグルのWebページランキングチームのアーキテクト経験をもつAnna Patterson氏と、スタンフォード大学とIBMでサーチエンジンの研究開発を行っていたTom Costello氏(2人は夫婦)らによって開発・運営されています。
Cuilの特徴は、大きく分けて3つあります。
1つ目の特徴は、世界最大といわれるインデックス数を持つということ。
この原稿を書いている現時点で、 121,617,892,992 web pages とトップ画面に表示されていることから12億以上のインデックスを保有していることになります。
2つ目の特徴は、検索結果画面にあります。
下の図のように、Cuilの検索結果画面は、今までの検索結果と違い、紹介文が充実しているため、サイト内部に入らなくても概要をある程度、検索画面で判断できます。
※私個人的には、とてもユーザビリティーに優れた見せ方だと思います。
また、検索キーワードに関連するキーワードのタブでカテゴライズされ、検索ユーザーを先回りしたサジェスト機能も充実しています。
Tom Costello氏曰く、Cuilの最大の使命は、「検索結果を解析してわかりやすいカテゴリに分ける」ということなので、この点でユニークな検索エンジン特徴を見せているといえます。
3つ目の特徴は、検索アルゴリズムです。
世界中の検索エンジンが、検索順位を決定する際に指標する「リンク評価」や「トラフィック評価」をCuilでは行っておらず、純粋にウェブページの中に書かれている内容(コンテキスト:文脈)を元に順位を決定しているということです。
グーグルは、パーソナライズのような、ユーザーの趣味、嗜好に合わせた検索結果をユーザーのアクションログから測定して検索順位を決めるという方向性ですが、Cuilは、ユーザーのアクションを検索順位評価に入れないということです。
私の意見としては、グーグルやヤフーが取り組んでいる、「パーソナライズ」は、ユーザーにとって有意義な検索結果であると同時に、検索エンジンの精度も数段にアップすると考えていますので、Cuilがそれを評価しないというのは、今後のシェア争いで本当に生き残れるのか、疑問が残ります。
TechCrunchで、Cuilとグーグルの検索精度の比較を行っています。
結論からいうと、グーグルの圧勝のようですが、次のようにもコメントしています。
「Cuilは誕生以来まだ1時間しか経っていない。Googleは現在の完成度に至るまでに10年もかけているのだ。」
そうですよね。
できたばかりの検索エンジンで、インデックス数が12億あり、グーグルと比べられる土俵に乗るだけでもすごいことだと思います。今後の進化に期待したいと思います。
Cuilのオープン当初は、日本語に対応していないようでしたが、2008年8月現在では日本語にも対応しています。
2012年02月28日 10:33 : Webサイトのインデックス数は多い方がいい?
2012年02月28日 10:32 : ドメインはどのくらい古い方がいい?
2012年02月28日 10:31 : Googleページランクは高い方がいい?
2012年02月27日 14:57 : ページ内の文字数は多い方がいい?
2012年02月27日 13:58 : h2要素内の文字数は多い方がいい?
2012年02月27日 13:43 : h2要素の数は多いほうがいい?
2012年02月27日 13:14 : h1要素はほかのh要素よりも上にある方がいい?
2012年02月27日 13:13 : h1要素は画像よりもテキストの方がいい?
2012年02月27日 11:43 : h1要素はbody要素の直下にある方がいい?
2012年02月27日 11:41 : h1要素内の検索キーワードは前方に配置した方がいい?