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ウィキペディア VS グーグルKnol(ノル)

 

知識集合体サイト グーグルKnol(ノル)

先月(7月)の23日に、グーグルから新サービスとしてKnol(ノル)が公開されました。
Knolは、あらゆる分野の専門家が終結して、任意のトピックに対して記事を公開するウェブサービスで、ウィキペディアの対抗サイトとして以前(ベータ版の公開は2007年末から開始されていた)から話題になっていました。

ウェキペディアと違う点を箇条書きにすると、次のようになります。

(1) Knolは、ウィキペディアと違い、一般の人が記事を書くのではなく、各分野の著名人が記事を作成するスタンスを取っている。ただし、一般の人でももちろん記事は自由に投稿できる。

(2) Knolは、記事の著作権を重要視しており、ウィキペディアと違い、誰でも自由に人の記事を編集できないようにする設定ができる。

Knolは、日本語にも対応しているので、早速私も記事を投稿してみたところ、投稿から1分後にはKnolサイト上に反映されていました。

ウィキペディア vs Knol(ノル)

今回のタイトルにあるように、ウィキペディアとKnolの比較をSEO視点から斬ってみました。

項目 Knol(ノル) ウィキペディア(日本)
ページ数 1,490 11,300,000
ページランク(トップページ) 0 8
バックリンク(サイト全体) 121,000 7,570,000
ドメイン取得日 不明 2001年1月13日

まずは、サイト全体の情報から調べたところ、歴史の差から明らかにウィキペディアの方がSEO上に有利なことが分かります。

次に、話題性とニーズについて調べるために、検索数をグーグルトレンドで調べました。

Knolは、サービスが開始された7月の末には、ニュース性が高いため、一時ウィキペディアを凌ぐニューズリファレンス(ニュース参照数)でしたが、検索数においてはウィキペディアの足元にも及ばない結果でした。

Knolは、まだ始まったばかりのウェブサービスなので、大御所のウィキペディアと比べること自体、Knolにとってはかわいそうな話かもしれませんが、現時点での両者の戦いでは、ウィキペディアが圧倒的に有利ということが分かります。
ただ、ユーザーにとって見れば、同種類の優良なサイトは複数あった方が選択肢が増えますし、比較検討ができるので、 今後のKnolの活躍が楽しみです。