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Yahoo!が検索アルゴリズムの一部を公開

 

2008年7月7日、ヤフーがYSTの検索アルゴリズムの一部を公開した。このインタビューでは、全体的にYSTのリンク評価について明らかにされた。

バックリンク評価の比重は下がっている。

先日の7月7日に、STONE TEMPLE CONSULTING(ストーン・テンプル・コンサルティング)が、Yahoo! Search Technology(YST)のディレクターであるPriyank Garg氏にインタビューを行ったところ、YSTの検索アルゴリズムの一部について明らかにされた。

このインタビューによると、今のYSTの傾向としては、次のようになります。

  • (被)リンクは、重要である。
  • アンカーテキストは、重要である。
  • フッターリンクは、クローラーの巡回には役に立つが、順位アルゴリズムに加味しない。
  • ここ数年で、リンクや、アンカーテキストの順位アルゴリズムへの寄与は低下している。
  • 有益な質の高いリンクは、今までと同様に評価している。
  • リンク以外の要素を重要視しており、そのため、検索精度はアップしている。
  • YSTは、一週間に複数回のアルゴリズムの改良を行っている。
  • Yahoo!はスパムを見つけるために、システムと人間の2段階でチェックする。
  • ユーザーの行動プロセスを検索アルゴリズムに取り入れている。
  • ペイド(有料)リンクに関しては、特に決められた方針はない(スパムではない)。ユーザーが、価値があると判断した場合は問題ないが、ほとんどのペイド(有料)リンクは、価値がないと判断している。
  • メタタグに、NoIndexが書かれているウェブページの場合は、インデックスはしないが、そのページへのバックリンクが多い場合には、バックリンクのアンカーテキストで検索した際に、検索結果に現れる場合がある。
  • robots.txtで上記と同様に、インデックス拒否をしていたら、インデックスしないが、バックリンクが多い場合には、バックリンクのアンカーテキストで検索した際に、検索結果に現れる場合がある。
  • インデックスを拒否していウェブページが、バックリンクのアンカーテキストで検索した際に表示される検索結果のタイトルや紹介文(スニペット)は、他の情報源によって作成される。

 

YSTは、PDF、ワード、エクセル、その他の多くの形式のファイルをクロールする技術をもっており、現在も進化している。

今回のインタビューでは、主にリンクのことについて言及していました。
以前から計測しているように、ヤフーはバックリンクの評価をグーグルのようには評価していないことは分かっていましたが、ヤフーのエンジニアから公言されたことは初めてです。

グーグルも最近は、検索アルゴリズムの一部を積極的に公開していますので、今後の両者のスタンスが楽しみです。

インタビュー原文:http://www.stonetemple.com/articles/interview-priyank-garg.shtml