HOME > SEOニュース
 > 正しいLPO(ランディングページ最適化)のススメ


正しいLPO(ランディングページ最適化)のススメ

 

LPOという言葉が世に出てから4〜5年経ちますが、最近のLPOサービスを見ていると、どうも本来の目的とは違ってきているようなサービスもあるようです。そこで、正しいLPOのあり方について僭越ながらまとめてみました。

正しいLPO(ランディングページ最適化)のススメ

LPOは、Landing Page Optimization(ランディングページ最適化)の略で、ランディングページ、つまり、検索結果からクリックして最初に表示されるページを、アクセスユーザーに合わせて最適化することです。
※ランディングページは、ユーザーが検索結果からランディング(着陸)してくることからこのような名称になりました。

LPOの目的は、アクセスしたユーザーをウェブサイト内の他のページに誘導して、最終的にはゴールアクション(資料請求や購買など)に導くことです。 そのため、LPOで第一に必要なことは、「戻るボタンを押させない充実した内容」と、「サイト内の別ページに誘導するために、ランディングページですべてを言い尽くさない」という相反する2つのことを満たさないといけません。

◆ LPOのポイント

1. キーワードごとにランディングページを作成する。
2. クリックされるための魅力的なタイトルを付ける。
3. ページの上部にキーワードを目立つように配置する。
4. 誘導したいページへのボタンを目立つ位置に複数(2つ以上)配置する。
5. アクセスログを取る。
6. 検証〜改善を繰り返す。

1は、一つのキーワードに対して、一つのランディングページが必要(理想)という意味です。

例えば、「サイト構築」と「ECサイト構築」というキーワードでLPOを行う際に、両方のキーワードを織り込んだランディングページと、別々に作るのでは効果が大きく変わってきます。
確かに2倍の作業になるので、費用も時間もかかるのは承知していますが、それでもランディングページはできる限り「小分け」にしたほうが効果的です。
また、キーワードがニッチであればあるほどLPOは効果が上がります。

3と4に関しては、下の図をご覧ください。
これは、ウェブサイトのユーザーテストの際に使用する「アイ・トラッキング」というもので、ユーザーの目線がどこに集中しているかを調査するテストです。

【画像参照】 http://blog.luon.com/dblog/storico.asp?s=Web+design&m=&pagina=1&ordinamento=asc

上図を見ると、ユーザーの目線が左上と上部に集中しており、下に行くにつれて目線が固定されなくなることが分かります。

つまり、アクセスしてきたユーザーはページ上部に探しているキーワードがない場合、すぐに集中力が切れてしまうため、「ここには探している情報はない」と判断して、「戻る」ボタンを押してしまうのです。
ですから、ページ上部の目立つところにキーワードを配置することでユーザーを引き止めるのと同時に、サイト内へ誘導するボタンを押させることが重要です。
※ボタンは、ページ上部に一つと、下に一つは必要です。
※アイ・トラッキングの結果は、ウェブページのレイアウトたデザインによって変わりますので、すべてのユーザーが上記のような目線をする訳ではありません。

LPOで最も重要な項目が、5と6なのですが、実はこれが一番厄介なので、ほとんどの方が実践できていない項目でもあります。

アクセスログを取ること自体は簡単ですが、そのログからユーザーの心理状態や動線を推測するには専門的な経験が必要です。
LPOは、キーワード選定〜ランディングページの作成は、あくまでも準備段階で、本来はアクセスユーザーを検証して、ランディングページを最適化することで初めて本領を発揮します。

アクセス解析で見るポイントには、次のようなものがありです。
・ユーザーの滞在時間
・離脱率
・どのボタンをクリックしたか
・どのページを遷移したか
・コンバージョン(成約率)

「ランディングページができたら完了」ではなく、その後の検証に時間をかけてユーザーの動向を分析し、ランディングページを改善(最適化)することで、正しいLPOを実践してください。
成功モデルを一つ作ってしまえば、コツがつかめると思います。